家事権とは。

このさわやかな画像は内容とは全く関係がありません。悪しからず。

家事権について、例えば北原家の鍵の掛け方。

うちの家の玄関には鍵をかける場所が二カ所あります。
二枚の扉が横にスライドするタイプで、二枚が交わる中央部分に鍵一カ所。
もう一カ所は、外から向かって左側の左端。開け閉めを行う取手の上部についています。

さて、この鍵・・・僕ら夫婦はものぐさで、片方にしかかけません。

『おいおい、防犯上二重ロックは当然だろうが!馬鹿なのか!?

え、ええ、すいません。書いていて気づきました。二重ロック、どっちも鍵かけなきゃ意味ないですね!
そして、この記事インターネットで世界中に公開ですもんね!

記事公開後は夫婦で二重ロックに統一します!!笑


まぁとにかく、片方しか鍵かけてなかったんですけど、それもお互い別の方に鍵をかける癖があったんですよ。
妻が外から扉に向かった時の左端。僕は中央。

でね、僕はこれ、統一したかったんですよ。なんでかっていうと…

子ども抱っこしながら鍵開けようとする時、
解錠したはずなのに開かないとむっちゃ腹立つから

「おいおい、こっちはお漏らし寸前のBOY抱えてんだぞ!!ザッケンナ!」

って結構な頻度でなりまして。


それでね、妻に言ったんですよ。
そしたらすんなり「わかった、明日から真ん中の鍵閉めるわ!」って言ってくれたんですよ。

さすが我が妻、話が早いって思ったんですよ。

でね、次の日真ん中の鍵回したらね、開かないんですよ。
「あれ、鍵かけてなかった!?」って思って、左端回すと、鍵空いたんですよ。

おいおいおいおい

ってなるわけですよ。当然、先に帰ったのは妻ですから、

「あれ、おかえりーーーー」ってな感じで出てくるわけですよ。

perfectに忘れているわけですよ、彼女は。


勿論僕はそこで怒鳴りつけるような男じゃあない。
陰湿な目線だけで妻にメッセージを送り、
口もきかずに子どものトイレ処理に移りました。

んでですよ、頭冷やしてから考えたわけですよ。なぜだと。なんで真ん中に鍵かけんのだと。
フツー真ん中だろと。二つ扉が交差した真ん中のとこに鍵かけるのが常識だろと。

んで、シミュレーションしたわけですよ、夜中に一人で。

そしたら気づいたんですよ。

『あ、これ右利き仕様だ』って。

僕は右利き、彼女は左利き。快適は違った。

そう、彼女は左利きなんですよ。
正確に言うと、文字の書き取りだけは矯正して右利きにした、左メインの両利き。設定がかっこよくて嫉妬してます。

左利きだから、左手でバックから鍵出して、左端にある鍵をかける。至極自然な行為なわけで、
そこに意識は存在しないんですよね。

ぼくも同じくで、右手で鍵を取り出し、右手で回しやすい中央の鍵をかけるわけですよ。
生活の動作って大半無意識だから、いくら「こうしてね」って注文されても忘れちゃう。

だから、妻も忘れたんですよね。

一緒に生活する者同士だけど、「快適な動作」「自分にとって自然なこと」は違っていたわけです。

鍵をかけてないわけじゃない。ちょっとしたやり方の違い。

で、本当の本当の本当は、「鍵は真ん中!」でゴリ押ししたかったんですけど、お互いにとって自然な動作が違うってことだから、お互いそのまんまでいくしかないか!と結論づけました。

意識と違和感が知らせる「他人」と一緒に暮らす実感

今ここにいなくても、相手の存在を感じる不思議。

それからも、何度も何度もこの鍵トラップにひっかかりました。

「あっれあっれ!?」

「開いてねぇ!」

でも、このトラップがどういうタイミングで発生するか、メカニズムを解き明かした時、僕の中で何かが変わりました。

このトラップが発生するのは、「妻が鍵をかけた時」だけ。
つまり、「妻より先に僕が出発して、妻も出かけた時」が大半だということ。

だから帰って鍵を回す前に、

「今日はどっちが先にでたっけ…?」

と思い返し、「あ!今日はあっちが先だ!」と気づければ…

「よっしゃぁ!トラップ回避!順調に解錠成功して、トイレに突入!」

と、快感を覚えつつ子どもをスムーズにトイレに連れて行けるわけなんですよ。

この無意識でやっていた鍵を開ける動作を、共に生活する人の存在によって、意識して行う行為に変えることって、面倒といえば面倒です。

けれど、その行為の中にこそ、僕は幸せがあるような気がしはじめました。

妻はここにいないけど、鍵を回す瞬間には確かに彼女の身体と心を感じている。

それは、その「鍵を開ける」というシンプルな暮らしの行為の中に、妻とのコミュニケーションが在る、そう感じられるからかもしれません。

「自分と相手の違いが少しわかった」
「二人の快適の落とし所にたどり着けた」

それは砂粒のように些細な生活の出来事の積み重ねによってうっすらと出来た、僕たち夫婦の地層のようにも思えています。

《次回、家事権とは。⑵へつづく》

以前のブログはこちら。少しずつ新しいサイトに記事を転載していく予定です。
http://zerochichi.hateblo.jp

Follow me!