幼児がお金を稼ぐことに挑戦した日。

幼児がお金を稼ごうとした、その理由は…

「しょうがくせいになったら、おねえちゃんがおかねかせいで、かめんライダーのベルトかってあげるからな?」

という、弟にかけた彼女の言葉が全てのはじまりでした。

そう、悲しいことに我が家には仮面ライダーゼロワンのベルトを買ってやるようなお金の余裕はないのです。
父である僕も同番組にどっぷりハマっていますから、正直サウザンドライバーや、サウザンドジャッカーが喉から手が出るほど欲しい。

サウザンドライバー
サウザンドジャッカー

父だって本気で欲しがっている。でも買えない。
だって…これを買ったらスラッシュライザーやアタッシュアローやアークドライバーー、僕らの物欲に歯止めが効かなくなってしまうから…。


CMでサウンザンドジャッカーが画面に映るたびに、父は爪が手のひらにめり込むほど強く拳を握りしめ、歯を食いしばってこらえていたのです。
そんな父の姿を見て、残念ながら我が子たちは完璧に理解してしまっていました。

いくら買って欲しいとわめいたところで、決してその要求が通ることはないということを。
だからもう、弟はベルトを欲しいとは口にしなくなりました。


でも、、それでも弟の心は、強くベルトを求めることをやめられないでいたようです。

「シャキーン!」と叫びながら空想のベルトを想像し、下腹部に手を当てる。
お友達の家に遊びに行った時には、ライダーベルト常着している。
CMで流れるベルトを虚ろな顔で見ている。

そんな憧れと諦めの境にある彼のベルトへの思いを、一番近くで感じ取っていたのは娘でした。

「わたしがかせいで、ライダーベルトを買ってあげる」

なんという愛!

「すごいな」
と、僕は素直に思いました。
自分の娘だけど、自分が同じ立場でも絶対にこう思わなかっただろうと思います。

(だって、僕は今でも自分のためにサウンザンドライバーが欲しいと心のどこかで思ってしまうような男ですから…。)

幼児がお金を稼ぐことへの不安

自分で何か作って、それを売って、得たお金を自分の思うように使いたい。
そういう欲求は誰の心にもあって、それが自然なことで、たとえ幼児や小学生であっても
それができる社会や地域づくりができたらいいなと僕は思っています。

でも、子どもにお金を触れさせることへの「不安」も親である僕の中にありました。


「自分で稼いだお金じゃないでしょう?だったら文句言わないの!」

これは、親だったら大体一回は使ったことがあるんじゃないかなーというロジックです。

「お前飯作ってねーだろ、文句言わずに食え!」

と双璧を為す、有無を言わさないパーフェクトコンクルージョン。

が、しかし!

このロジックには裏があり「自分で稼いだお金」を子どもたちが手に入れた暁には、全くこの技は通用しなくなる。

むしろ「自分で稼いだお金」であれば、口出しできなくなってしまうことになるんですよね。

もし、その万が一結構稼ぐようになってしまったとしたら、

「毎日アイスベロベロ舐め回してしまうのでは…」
「毎日チョコづけになってしまうのでは…」
「彼女らの歯がボロボロになってしまうのではないか…」

と、しょーもないことにまで妄想してしまうわけですよ。

要は、子どもにお金を手にさせて、「望ましいお金の使い方」が果たしてできるのか?という不安があったんです。
だから、子どもに稼がせることには二の足を踏んでいました。

でも、冒頭の娘の言葉がその不安を打ち消してくれました。

自分のためだけでなく、誰かのためにもお金を稼ぎ、使おうとする回路があることがわかったからです。

そんなわけで、

「ちょっとサポートしようか!」

と、夫婦で娘の「おかねをかせぎたい!」という欲求の実現に向け力を貸してみることになりました。

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