幼児の稼いだお金の使い方と稼ぐ意欲の関係

これまでの経緯

森のようちえんに通う娘は、自分と弟の好きなものを買うため「自分で稼ぎたい!」と言いだしました。
小学生に混じって「こどもふろしきいち」に頑張って参加し、見事お金を稼ぐことに成功!
しかし、幼児にはちょっとハードな体験だったため、「もうやらないー。」と稼ぐ意欲は充電モードに入っていたのですが…。

はじめての「こどもふろしきいち」の激闘から約2ヶ月…

娘の稼ぐ意欲が見事復活しました!

きっかけになったのは遊園地。
兵庫県赤穂市の『赤穂海浜公園』内の『タテホランド』での出来事でした。

彼女にとって、かの地の観覧車は憧れの存在で、
「乗ってみたいなぁ…」と車から見えるたびにつぶやいていました。

「じゃあちょっとお父さんのお金も貯まったし、予算決めて行ってみようか」
と、2020年9月後半に遊びにいきました。

お父さんのお金で予算を決めて行った1回目の遊園地

戦いの舞台となった赤穂海浜公園

「予算を決めて遊べば、お金の学びにつながる面もあるかもしれない」
と、父のわずかな稼ぎから、遊興費分として出して、1日遊びにいくことにしました。

一回目の予算(家族の遊興費より捻出)

  • 交通費:往復バス代400円
  • 食費:1620円
  • コイン式乗り物代:400円
  • チケット式乗り物代:2000円(24枚の乗り物チケット)
    合計4500円

父的には相当でかい出費なんですが(なにせ労働時間が短いもので・・・)、
子ども達としては相当に我慢を強いられる条件であろうと思われました。

チケットお1枚あれば1回乗り物にのれるわけじゃありません。
観覧車に一人乗るだけでチケット4枚を消費してしまうんですよ。

これは、我々三人で観覧車に乗れば半分は消費してしまう計算です。

しかし、これが現在の我が家の限界ギリギリの遊興費なのだから仕方がない。
子ども達にはいくら事前に説明してもあまり伝わらないので、まぁとにかく遊びに出ることにしました

一回目の活動内容

まずはコイン投入型の乗り物に乗りたいと、早々に300円が溶けました。
続いて子供逹は迷いなく本命の観覧車をチョイスし。12枚のチケットが溶けました。

お昼ご飯にうどんセット・焼きそばセットをそれぞれ注文し、1620円が溶けました。
普段ジュースなど飲めないものだから、一滴残らずなめるように飲みきる二人。
なんて幸せそうなんでしょうか。

腹ごなしが済んだら再び遊びにでかけ、水上ペダルボートへ乗り込み6枚のチケットが溶けました。
ペダルを回すのは父でないと難しかったため、父の脚力も8割溶けました。

最後は娘が転んで足を負傷していたため、息子一人でボールプールへ行き4枚を溶かしてタイムアップ。

チケット2枚を残して、帰路につきました。

一回目の振り返り

父としては、まぁ3人でギャーギャーいいながらだったが、思った以上に楽しめたなという印象でした。

ただ、やはり子ども心にはかなりの我慢を強いられたのも事実でした。

子ども逹には「今日のお金はこれだけだよ」と財布である父から言われたら、なすすべはないのです。
いくらごねようが父は動かない。

そして、もう一つ我慢を強いられるのが、チケット・予算が家族共用のものだということでした。
みんなのものだから、みんなで合意を取らないと決定できないのです。

娘は本当は「メリーゴーラウンド」にも乗りたかったのですが、
ドキンちゃんのカートに乗ってしまったので、予算が足りず乗れませんでした。

「あーーーーーーー、自分のお財布持って来ればよかったーー!」
娘はそう何度も叫んでいました。

そう、当然「自分で稼いだお金」ならば完全に使途自由であることに、彼女はこのとき気づいたようでした。

ジュースを飲もうが、一人で乗り物に乗ろうが、一向に親は文句を言ってこないことにも。

自分の稼いだお金を持って向かった2回目の遊園地

憧れのメリーゴーラウンド

10月に入りほどなくして、娘がまた家族で遊園地へ行きたいと言い出しました。

この時の彼女の主張は以下の通りです。

  1. 前回ケガして遊べなかったアトラクションに、前回の残りのチケットで乗りたい。
  2. メリーゴーラウンドには自分のお金で乗りたい
  3. 満足したらみんなでアスレチックなどで遊びたい

なるほど、ではまた予算を組んでいこうではないかということになりました。

2回目の予算

  • 駐車場代:500円(今回は妻も出陣したため、バスに乗ると高くつくため)
  • 食費:0円(弁当持参)
  • 乗り物チケット代:600円(+前回の残りチケット200円分)

以上です。本当はチケット代も無しにして、娘の完全自腹予定でしたが、ついていく弟が乗れないときついので、
一緒のアトラクション1回できるように600円を投入しました。

娘が持っている財布の中身は1000円弱。

娘も息子も納得しましたが、さぁどうなるかとドキドキしながら出発しました!?

2回目の活動

まずは前回遊べなかったアトラクションに弟と一緒に乗り込みます。
その後、売店に入るとおずおずと聞いてきました。

「ジュース…買ってもいい?」
「自分のお金なんだから、もちろんいいよ?」
「いくら?」
「160円」
「買える?」
「買える。」
「やったああああああああ!!!!」

自分のお財布タイムがスタートしました。

160円で500mlのアップルジュースをためらいなく購入し、(1/3は弟におスソわけ)
200円で念願のメリーゴーラウンドに乗りました。(弟もちゃっかり別の馬に騎乗)
更に弟が「乗りたい」と指さしたコイン型二人乗りカーに、
「んんんんんーーーーー、いいよ!」とためらいながらもOKをだし200円を5分で溶かします。

もはや絶好調、ルンルン気分で10分300円のトランポリン型のアトラクションに一人で突貫。
が、10分独り飛び跳ね続けることに楽しさを見出せなくなり、8分でゲームアウト。
ここで打ち止めと相成りました。

160+200+200+300=860円をアトラクションに投入した結果となりました。

 彼女のサイフは随分と軽くなりましたが、「楽しかったーー!」

と、晴れ晴れした表情を見せてくれました。

稼ぐためのあれだけの苦労が、こんな一瞬で溶けていくなんて…と傍目には思えてしまうんですが、本人は、そういうことはあまり気にしていないよう様子でした。さすがは幼児、乗り物はそれほどまでに特別なのか。

2回目を振り返って:お金の消費は稼ぐ意欲を充填する。

お金を使ったあとに遊びまくる子ども達

親の出すお金で遊んでも自分の稼いだお金で遊んでも、制限があることには変わりなく、
「望むだけ遊び続けることはできない。」
この点では、1回目も2回目も同じはずでした。

でも、彼女の中では違いがあったようです。

前者は父親の意見や弟の意見をすり合わせて、合意の上で「みんなで使うお金」。
後者は弟や両親の意見を聞きながらも、自分の意思だけで決められる「自分のお金」。

自分自身の手で稼いだお金を自分の納得行くように使うことは、痛みよりも楽しさを彼女に感じさせたらしいのです。

遊び終わってすっきりした表情を見せた数日後の夜、
 寝るまえのベッドの中で天井を見上げながら、彼女は僕たちにこう切り出しました。

「私、またふろしきいちにでて、お金稼ぐ!」

頑張って働いて稼いで、思いっきり楽しむ。
労働の果実の味を前よりもずっと深く、うちの幼児は感じたようでした。

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